日常2

音楽とか映画とか本とかの感想と、日常について、つらつらと書いていきます。

お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(3)

※(1)と(2)はこちら↓↓

「お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(1)」:

http://mitomito1992.hatenablog.com/entries/2016/01/09

「お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(2)」:

http://mitomito1992.hatenablog.com/entries/2016/01/17

 

では、ラルクのアルバム感想第三弾に移りたい。

まずは「REAL」発売の時から4年の歳月が流れ、活動を再開し、復活となったアルバム「SMILE」から。

SMILE

SMILE

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥2100

 何かとポップなアルバムと評されることの多い本作だが、久しぶりに聞いてみたところ、最初の「接吻」「READY STEADY GO」「Lover Boy」の三曲がゴリゴリのロックチューンで、「ロックバンドとしてのラルクアンシエル」を感じることができる。

続く「Feeling Fine」「Time goes on」でラルクアンシエルのポップな面を見せつつ、「Coming Closer」「永遠」「REVELATION」でまたロックチューンが続き、

瞳の住人」で穏やかなバラードをはさみつつ、最後の「Spirit dreams inside」でラルクアンシエルの明るさが全面に押し出された仕上がりとなっている。

個人的に、このアルバムには「ark」のように全体としてのまとまりがあるというよりは、ラルクアンシエルの多様な面を引き出す一枚となっているように思う。

そんななかでも「REVELATION」は現在もライブでは欠かせない定番の曲であり、聞くたびにラルクのライブが待ち遠しくなる。

REVELATION

REVELATION

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250

 

 

続いて、その一年後に発売された「AWAKE」の感想を。

AWAKE

AWAKE

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥2100

「SMILE」がラルクの多様な面を引き出したアルバムだとするのであれば、「AWAKE」は一つのテーマに沿ったコンセプチュアルなアルバムとなっており、聞く人を選ぶアルバムである。

そのテーマとは何か。一言で表すのは難しいが、ざっくり言うと「戦争と平和」について、曲が構成されているのではないかと推測できる。

特に「AS ONE」「EXISTENCE」は戦争批判ともとれるし、「TRUST」「My Dear」「星空」は争いのある時代に生まれた子ども(もしくは生まれる前の子ども)に向けたものであると捉えることもできる。

個人的に、近年に発売されたラルクアンシエルのアルバムでも好きな一枚である。

ちなみに当時のhydeさんは「AWAKE」を発売後、「FAITH」というソロアルバムを制作しており、そちらは戦争と宗教について歌われたコンセプチュアルな作品となっている。

FAITH

FAITH

  • HYDE
  • ロック
  • ¥2100

 

 

続いて、約1年ほどのソロ活動期間を経て発売された「KISS」のレビューを。

KISS

KISS

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥2100

比較的最近のアルバム(と思っていたが、もう9年も前になるのか。。)であり、かつての「True」を彷彿とさせるような、ラルクアンシエルのポップ性をこれでもか、と詰め込んだ一枚である。 

どの曲も耳に残りやすく、バラエティ豊かなのだが、特に「THE BLACK ROSE」は架空の殺人事件をモチーフにしており、今までのラルクアンシエルには見られなかったタイプの作品である。

THE BLACK ROSE

THE BLACK ROSE

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250

また、「夢を描くよ」というサビが印象的な「MY HEART DRAWS A DREAM」は近年のラルクの中では名曲と言われており、人間が持つ切なさと儚さを呼び起こされるような作品である。

MY HEART DRAWS A DREAM

MY HEART DRAWS A DREAM

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250

このアルバムを発売後、2008年のライブより3年間、ラルクアンシエルは全くライブを行わないと宣言する。しかしソロ活動と並行してシングルリリースは定期的に行っており、不思議な活動形態をとるようになる。

余談になるが久しぶりに聞いてみて、「KISS」のジャケットがラルクの全アルバムの中で一番好みだなあと改めて思った。

 

それでは最後にラルクアンシエルの最新アルバムである「BUTTERFLY」の感想を書いていきたい。

BUTTERFLY(Deluxe Edition)

BUTTERFLY(Deluxe Edition)

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥2900

「KISS」より約5年ぶりに発売された本作。

アルバム収録曲11曲のうち7曲がシングルであり、残りの1曲はすでに2006年のライブで披露されていた「Bye Bye」であったため、完全な新曲として聞いたのは3曲のみであったことを当時覚えている。

この作品もどちらかというと「ark」や「SMILE」のようにラルクの色んな曲を一枚にまとめたバラエティ豊かな作品となっているため、アルバム全体というよりは好きな時に好きな曲を聞くのに適している。

ただこのアルバムの最後に収録された「未来世界」は、「みんなのうた」で流れてそうな、童謡のような作品で、ラルクアンシエルというバンドが20年の時の中で常に新しい作品を作っていることがわかる曲となっている。

未来世界

未来世界

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥250

 

 

というわけで、お正月に1993年発売の「DUNE」から、2012年発売の「BUTTERFLY」まで、約20年間の間に発売されたラルクアンシエルのアルバムを聞き、感想を書いてみた。

改めて聞き直して思ったことは、アルバム一枚とっても音楽というものは奥深い世界観を私たちリスナーに提供してくれるということ。

今年は結成25周年であり、また新たな曲が聞けることを祈りつつ、この感想記事を終えたいと思う。

みなさん、今年もよろしくお願いいたします。

 

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