気持ちを吐き出すことと昔やりたかったこと
最近、気持ちを吐き出すことが難しくなってきた。
昔は言ってしまったことや伝わってしまったことに対して後悔をしていたのだが、近年は言えなかったことやうまく伝わらなかったことに対して後悔することが多い。どうしていつも空回りしてしまうのだろうと頭を常に悩まさせている。
気持ちを吐き出すこと、自分が何を感じているかを感じること、この2点には気を配っていかないと、せわしない日々の中で押し潰されていきそうだ。
久しぶりにブログを書いていて、本当はわたしは何がしたかったんだっけ?こんなふうに日々の生活の中で消耗していくことだけは嫌だよね?と自分に問いかけている。一方、周りの人に支えられていることも事実だし、支えられているのだからもう少し頑張らなければとも思う。そうやってまた期待にこたえなければと周りのことばかり気にしていて、今の自分はあんまり好きではない。でもお金を稼いでいく中で楽しいと思うことがあるのも事実だからそう単純には割り切れないでいる。
ここで一回、原点に立ち返ってみようと思う。
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誰しも小学生の頃になりたかったものはあるだろう。
私の場合、それは作家だった。
幼稚園のときはケーキ屋さんやピアノの先生など、幼稚園児が考えそうな職業になりたかったのだが、小学生から高校1年生まで、一貫して私の夢は作家になることだった。
なぜかと言えば当時は物語を読むことも書くことも好きだったし、周りから褒められることも多かったからだ。
当時のでかいマッキントッシュ(今のマックブックよりはるか前のパソコン)で物語を書いてはフロッピーディスクに保存し、それを学校で印刷して、先生や友達に見せていた。「将来の作家さんだね」なんてお世辞を言われては素直な小学生だったので喜び、自分は作家になると信じて疑わなかった。
最初は推理小説家になろうと思っていた。しかし年を経るごとに推理物を全く読まなくなり(そもそも当初読んでいたのも小学生向けの文体で書かれたシャーロックホームズや当時流行っていた松原秀行氏著の「パスワードはひみつシリーズ」であった。)次第に物語のジャンルは問わなくなった。
中学生の頃は音楽を聞くことの方が小説を読むことよりも夢中になり、音楽ライターにも憧れをもつようになった。また、体育会系の部活動を始めたことにより、小学生の頃よりも本を読む時間が格段に減り、自身の情熱も少しずつ冷めていったように思う。
それでも物語を書くことは好きだったし、常に何かしら物語の構成を練っていて、空想してはネタ帳に書き込み、時間があれば文字に起こして小説を書いていた。
作家になることを諦めたのは高校1年生のときだった。
その片鱗は中学に入学した段階ですでに始まっていた。
自分で言うのも何だが、小学校の頃の私は読書感想文を書けば入賞するほど文章が上手だった。(上手だと思っていた。)しかし、中学受験をして所謂進学校に入学すると、周りにはもっと文章が上手い人がいた。当時とても得意だと思っていた国語の成績も、中学からはその学校の平均レベルになったし、書いたものが何かしらの賞をもらったり、褒められる機会も少なくなった。自分は井の中の蛙だったのだと、そこで気づいた。
また、中学2年生のときに「13才のハローワーク」を読み、そこで作家の欄をめくると、作家は最終手段であると記載されていた。医者から作家になった人や教師から作家になった人、会社員から作家になった人など、前職が別の職業であった作家はいるが、作家から別の職業になった人はいない。だから作家を目指すよりも、別の何かを目指し、どうしても作家になりたければそこでなればいいというようなことが書いてあったように思う。もちろんこの本を読んだことだけがきっかけではないが、親からも文学部に進学することを避けるよう言われたこともあり、現実的に「作家になりたい」とは中学を卒業する頃には思えなくなっていた。
そうしたいくつかの壁が立ちはだかり、そのたびに夢を抱き続けることに対し疑問に思ったが、それでも書くことが好きだったので、それを職業にしたいと高校1年生までは強く思っていた。
きっかけは本当に些細なことであり、おそらく1つではない。
中学から現実を見るようになり、徐々に情熱が薄れたことや、本を読むことよりも別のことが好きになったり、様々なきっかけがあった。
でも決定的だったのが、とある同級生の存在である。
彼女は文章を書くのが非常に上手く、そして彼女の書く物語は奇想天外なものや心温まるものが多く、読んでいる私は惹きつけられた。
これは才能があるということだと、私は思った。私は彼女の才能に嫉妬する、ことすらできず、「この人とは次元が違う」と思ってしまったのだ。
そしてこれが決定打であったのだが、彼女にとっては文章を書くことはあくまで趣味であり、将来的には別の職業になることを目指していた。
これを聞いたとき、私は自分の文章のレベルで作家になりたいなどと思ってしまったことがとても恥ずかしくなったのだ。
本当になりたいものであればそのような挫折感を原動力に変えて日々努力していくだろう。しかし、私は今でもこう思うのだが、努力ではどうにもできない部分がこの世の中にはある。彼女の書いた小説は人を惹きつけるものであったし、いまだに彼女以上に心から文章に「惹きつけられる」と感じた同級生はいない。プロの作家以外で、リアルで知ってる人の中では、彼女の書いた文章が一番素敵だったなあと振り返って思うのだ。
そして、自分がそれを超える文章を書こうとか、より人を惹きつける物語を書こうとか思えない時点で、私の作家になりたいという夢もそこで終了していたのだ。好きなことで食べていくということは生易しいものではない。絶えず努力していかなければ周りに置いていかれてしまう。努力ではどうにもできない部分は確かにあるが、それでも努力しようと思えるものこそが心からやりたいことであると思う。だから、作家になることは私にとっては心からやりたいことではなかったのだ。
しかし文章を書くこと自体は今でも好きであるため、ずっとブログは続けている。簡単に自分の書いた文章が世に出てしまうのだから、世の中は大変便利になったなあと感心する。
そうして文章を書き続けることによって、私は少しだけ救われる。ある意味、幼い頃の夢が叶っているような気がしているのだ。
2016年後半のライブ歴と2017年ライブはじめについて
お久しぶりです。
前回の更新から半年以上経ってしまいましたね…
いまだかつてないレベルで更新がはかどってないです。笑
2016年度後半は。。。
イエモンのライブのあと、12月24日のクリスマスイブにメリーロックという音楽フェスに行ってきました。名古屋に。
カナブーン、ねごと、tacica、アレクサンドロス、BAWDIES、WHITE ASH、でんぱ組.inc、空想委員会などなど…いろんなアーティストが聞けてよかったです。
2017年は先日、シシドカフカのライブに行ってライブはじめしてきました。
友人に誘われて行ったのですが、ドラム叩きながら歌っててすごいなあと思いました…!最近ドラム始めたから余計に思いました。笑
まだちゃんと音源聞いてなかったから、これから聞いてみようかと思います。
タチアガレとか、仕事に追われる毎日に聞くと、励みになりそう。
あと、4月に待望のラルクのライブに行きます~!
めちゃくちゃ楽しみ。
見たい映画も聞きたい音楽もたくさんありますが、
何より最近美術館に行ってないので今年は美術館巡りしたいなあなんて考えてます。
あと、趣味のうえでも何かがやりたいと思う今日この頃。
今話題のカルテット見てますが、あのドラマを見てるともう1度クラシックピアノをやりたくなりますね…できる環境と時間とやる気があるかは置いておいて。
近況もろもろと相対性理論
お久しぶりです。
いつの間にかこのブログは開設1周年を迎えました。
おそらく今まで作成したブログの中で一番閲覧数が少ないと思われますが(リアルの友人に公開していないため)、まあ人目を過剰に気にすることもなくだらだらと書けるので当分このスタンスでいこうかなと思います。
大事な近況報告としては、両親の離婚はなんとかまぬかれました。
とりあえず良かったのだろうと思います。
家の問題について考えると気持ちが重たくなっていくのですが、
いつかそう遠くない未来に笑い話になったらいいなと願うばかりです。
あとは、去年はサマソニとラルクのライブ(ラルカジノ)に参戦していたのですが、
今年はすでにビバラ、Awesome City Club、相対性理論の3つのライブに行きました!
ビバラではサカナクション、Nico touches the walls、ベボベ、凛として時雨、H ZETTRIO、東京スカパラダイスオーケストラ、とか聞きました。楽しかった。
そこでAwesome City Clubも聞いたのですが、入場規制のため入れず。
どうしても聞きたかったので、恵比寿LIQUIDROOMのワンマンを聞きに行ったという経緯です。
相対性理論については高校生のときから好きなバンドだったので、武道館で開催すると知り、行くしかないなと思ってチケット申し込みました。
いやー本当に行ってよかった。
生で聞く地獄先生は鳥肌が立ちました。間違いなく忘れられないライブとなりました。
終わってからもうずっと相対性理論を聞いている。
いつか相対性理論特集でも組みたいですね。
(上記の曲は相対性理論のVo.やくしまるえつこさんと、元相対性理論のBa.真部脩一さんのユニットの曲。ライブ後に相対性理論関係の曲漁ってたら見つけてしまった。とっても耳に残る切ない曲。)
そして明日はイエローモンキーのライブに行ってきます!(定時で帰れることを祈るばかり笑)
今年めっちゃライブ充してる!楽しい!でも仕事面ではちょっとよろしくない!向上心が強いわたしどこいった!でもまあちょっとならいいのかなーどうなんだろ。
そしてラルクアンシエルはなかなかライブをやりませんね。それはそれで悲しい。
デッドマンズギャラクシーデイズ
お久しぶりです。
明日から社会人2年目のみとです。
全然ブログを更新していませんでした。。。
プライベートのほうで、初めての一人暮らしやら、社会人二年目突入やら、
両親の離婚やらと色々とせわしないです。
引っ越し作業も完了していない中、春だというのにエアコンをつけてブログを書く私はエコに逆らう地球の反逆者。なんつって。
二年目は、そろそろやりたいことへのステップを固めないとなあ。
まずいよ。今のままじゃいやだよ。それが本音です。
でも今のままじゃ何もできないことも確かです。悔しい。
そういや年明けにギター買いました。
ミッシェルのデッドマンズギャラクシーデイズを練習してます。
まだ全然弾けないうえに全然練習してない。楽器できるようになりたいな…。
お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(3)
※(1)と(2)はこちら↓↓
「お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(1)」:
http://mitomito1992.hatenablog.com/entries/2016/01/09
「お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(2)」:
http://mitomito1992.hatenablog.com/entries/2016/01/17
では、ラルクのアルバム感想第三弾に移りたい。
まずは「REAL」発売の時から4年の歳月が流れ、活動を再開し、復活となったアルバム「SMILE」から。
何かとポップなアルバムと評されることの多い本作だが、久しぶりに聞いてみたところ、最初の「接吻」「READY STEADY GO」「Lover Boy」の三曲がゴリゴリのロックチューンで、「ロックバンドとしてのラルクアンシエル」を感じることができる。
続く「Feeling Fine」「Time goes on」でラルクアンシエルのポップな面を見せつつ、「Coming Closer」「永遠」「REVELATION」でまたロックチューンが続き、
「瞳の住人」で穏やかなバラードをはさみつつ、最後の「Spirit dreams inside」でラルクアンシエルの明るさが全面に押し出された仕上がりとなっている。
個人的に、このアルバムには「ark」のように全体としてのまとまりがあるというよりは、ラルクアンシエルの多様な面を引き出す一枚となっているように思う。
そんななかでも「REVELATION」は現在もライブでは欠かせない定番の曲であり、聞くたびにラルクのライブが待ち遠しくなる。
続いて、その一年後に発売された「AWAKE」の感想を。
「SMILE」がラルクの多様な面を引き出したアルバムだとするのであれば、「AWAKE」は一つのテーマに沿ったコンセプチュアルなアルバムとなっており、聞く人を選ぶアルバムである。
そのテーマとは何か。一言で表すのは難しいが、ざっくり言うと「戦争と平和」について、曲が構成されているのではないかと推測できる。
特に「AS ONE」「EXISTENCE」は戦争批判ともとれるし、「TRUST」「My Dear」「星空」は争いのある時代に生まれた子ども(もしくは生まれる前の子ども)に向けたものであると捉えることもできる。
個人的に、近年に発売されたラルクアンシエルのアルバムでも好きな一枚である。
ちなみに当時のhydeさんは「AWAKE」を発売後、「FAITH」というソロアルバムを制作しており、そちらは戦争と宗教について歌われたコンセプチュアルな作品となっている。
続いて、約1年ほどのソロ活動期間を経て発売された「KISS」のレビューを。
比較的最近のアルバム(と思っていたが、もう9年も前になるのか。。)であり、かつての「True」を彷彿とさせるような、ラルクアンシエルのポップ性をこれでもか、と詰め込んだ一枚である。
どの曲も耳に残りやすく、バラエティ豊かなのだが、特に「THE BLACK ROSE」は架空の殺人事件をモチーフにしており、今までのラルクアンシエルには見られなかったタイプの作品である。
また、「夢を描くよ」というサビが印象的な「MY HEART DRAWS A DREAM」は近年のラルクの中では名曲と言われており、人間が持つ切なさと儚さを呼び起こされるような作品である。
このアルバムを発売後、2008年のライブより3年間、ラルクアンシエルは全くライブを行わないと宣言する。しかしソロ活動と並行してシングルリリースは定期的に行っており、不思議な活動形態をとるようになる。
余談になるが久しぶりに聞いてみて、「KISS」のジャケットがラルクの全アルバムの中で一番好みだなあと改めて思った。
それでは最後にラルクアンシエルの最新アルバムである「BUTTERFLY」の感想を書いていきたい。
「KISS」より約5年ぶりに発売された本作。
アルバム収録曲11曲のうち7曲がシングルであり、残りの1曲はすでに2006年のライブで披露されていた「Bye Bye」であったため、完全な新曲として聞いたのは3曲のみであったことを当時覚えている。
この作品もどちらかというと「ark」や「SMILE」のようにラルクの色んな曲を一枚にまとめたバラエティ豊かな作品となっているため、アルバム全体というよりは好きな時に好きな曲を聞くのに適している。
ただこのアルバムの最後に収録された「未来世界」は、「みんなのうた」で流れてそうな、童謡のような作品で、ラルクアンシエルというバンドが20年の時の中で常に新しい作品を作っていることがわかる曲となっている。
というわけで、お正月に1993年発売の「DUNE」から、2012年発売の「BUTTERFLY」まで、約20年間の間に発売されたラルクアンシエルのアルバムを聞き、感想を書いてみた。
改めて聞き直して思ったことは、アルバム一枚とっても音楽というものは奥深い世界観を私たちリスナーに提供してくれるということ。
今年は結成25周年であり、また新たな曲が聞けることを祈りつつ、この感想記事を終えたいと思う。
みなさん、今年もよろしくお願いいたします。
お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(2)
※「お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(1)」はこちら:http://mitomito1992.hatenablog.com/entries/2016/01/09
それではラルクのアルバム曲の感想第二弾に移りたいと思う。
今回はyukihiro加入~メンバーがソロ活動に入る前のアルバムまでを中心に感想を書いていく。
まずは、ドラマーがsakuraからyukihiroに代わった最初のアルバム「HEART」から。
このアルバムは全体的に重々しく、前作までと比べ、ハードロック調の曲が多いように感じ取れる。
このアルバムの発売前後からラルクアンシエルは一躍ミリオンセラーを連発するトップミュージシャンになっていくのだが、このようなハードロック調の曲が音楽チャートを席巻していた時代があると思うと、この時代に青春を過ごしたかったなあと少し後悔する。(管理人はHEART発売時は五歳であり、当時はロックに全く興味がなかった)
粒ぞろいの名曲が多く、個人的には「Shout at the devil」や「Promised land」は曲調も歌詞も退廃的な雰囲気がして、とても好きだ。
続いて、二枚同時アルバムリリースで話題になった片方の、「ray」の感想から。
こちらも「HEART」に引き続き、退廃的な曲調と歌詞の多いアルバム。
「HONEY」「花葬」「浸食~lose control~」という、シングル同時リリースの三曲が収録されており、他に「snow drop」というラルクの中でも一般的によく知られているシングル曲が収録されたアルバムだ。
「いばらの涙」はファンの中でも人気のある曲の一つであり、私もとても好きだ。
そして、個人的にこのアルバムは初めて買ったラルクアンシエルのアルバムであり、「死の灰」から始まるダークでロックな世界観に魅せられたのを覚えている。
前回の記事では「True」が一番ラルクの中で好きなアルバムであると言ったが、この「ray」もかなり好きで、何度も何度も繰り返し聞いたことを思い出す。
ラルクのアルバムの中で一番を決めるのは至難の業であることを感じさせられる一枚。
次に、「ray」と同日に発売された「ark」を紹介したい。
「ark」とは日本語で「箱舟」という意味がある。
このアルバムの中には「箱舟」という言葉が入った曲があるのだが、その曲とはラルクの曲の中でも比較的有名な、「HEAVEN'S DRIVE」のことである。
この「HEAVEN'S DRIVE」は私がラルクアンシエルにはまるきっかけとなる一曲であり、思い出深い。
Aメロのギターがジャカジャカ鳴ってるところから、開放的なサビを聞くと爽快な気分になる。
さて、アルバム全体を通しての印象は、一つ一つの曲は幻想的だったり個性的だったりするけど、全体を通して聞くとまとまりがないようにも思える。
アルバム全体として聞くのであれば「ray」を、好きな曲を好きな時に聞くのであれば「ark」を、個人的にはおすすめしたい。
さて、ラルクが実質的な活動休止に入る前の最後のアルバムである「REAL」の感想に移りたい。
このアルバムを作った当時のラルクアンシエルはかなり殺気立っていたらしく、アルバムにも尖った印象の受ける曲が多い。
しかし、今回改めて再度聞き直してみると、後半の三曲(「TIME SLIP」「a silent letter」「ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE」は落ち着いていて、救いのあるアルバムにはなっていると感じる。
特に「ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE」は明るいロックチューンであり(歌詞は不吉であるという解釈はあるが)、アルバムの最後に明るめの曲が来ることはラルクでは珍しい。
また、曲順が前後してしまうが、「a silent leter」はDUNE期を彷彿とさせるような、暗く落ち着いた曲である。
「REAL」の「bravery」という曲では「昔はよかったなんて言わないで」と歌っているが、「a silent letter」のような初期の曲調に近い曲があるあたり、ラルクはファンに対して飴と鞭のある、矛盾したロックバンドだと思う。
それでは、次回は活動を再開させたアルバム「SMILE」から、最新作である「BUTTERFLY」までの感想を書いていきます。
お正月休みにラルクアンシエルのオリジナルアルバムを全て聞いてみた(1)
あけましておめでとうございます。管理人のみとです。
今年もよろしくお願いいたします。
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さて、社会人になって初めての冬休みだったのだが、その休みの間、L'Arc-en-cielのオリジナルアルバムをすべて聞こうと思い立ち、DUNEからBUTTERFLYまで全て聞いてみた。
前回記事に少しだけ紹介したthe yellow monkeyの再集結が本日、情報として解禁されたが、ラルクアンシエルもイエローモンキーと同時期、もしくは少し後にブレイクしたバンドだ。(イエローモンキーについてはこの再集結を機にはまりそうなので、別途記事を設けたい。)
実は先日紹介したフジファブリックよりもさらに前から、もう足掛け10年以上も私はラルクアンシエルのファンである。
今回は、久しぶりに全てのアルバムを聞いた感想を書き連ねていきたい。
まずラルクアンシエルのアルバムは、インディーズ時代にリリースされた「DUNE」というアルバムから始まる。
初期のラルクアンシエルはダークな世界観が特徴的であるが、それに加えてどこかしらポップで明るくて切ない印象も受ける。
改めて聞き直してみて、「追憶の情景」という曲が意外と好きなことに気づいた。
続いて2作品目の「Tierra」は、メジャー1stアルバムであり、幻想的な雰囲気が漂う作品だ。
このアルバムに収録されている「Wind of Gold」が去年のライブで約20年ぶりに演奏されたことは記憶に新しい。
最後の曲である「White Feathers」は、ラルクファンの中でも人気のある名曲であり、私自身もとても好きだ。改めて聞くと、目を閉じながら聞いても絵画を見ているように、羽根が舞っている情景が浮かんでくる。
3作品目の「heavenly」も幻想的な雰囲気を醸しつつ、少しだけ前作よりもポップな印象を受ける。
今回改めて聞き直して思ったのが、「静かな海で」という曲はラルクの中でもかなり特異な曲であるということだ。
かなり変な曲調だし、最後は大合唱だし、歌詞は月に残された衛星探査機(もしくは別の地球から送られてきた機械)のことだし、どこをとっても個性的で、それでいて幻想的である。
聞いていて直感でしかないのだが、こういう曲はもうラルクでは作られないだろうなと思う。ラルクアンシエルの初期ならではの1曲。
4作品目の「True」はラルクアンシエル初のミリオンを達成したアルバムであり、ポップ色の強いアルバムである。
個人的には一番好きなアルバムであり、繰り返し何度も何度も中高時代に聞いていたことを思い出す。
今回久しぶりに聞き直してみて、やはり好きだなあと思った。どの曲もシングルにできるほど、一度聴いたら忘れられないメロディーラインのものが多い。
密かに「風にきえないで」をいつかライブで聞いてみたいと思っている。
(「風にきえないで」はラルクのシングル曲の中でも最もライブで演奏されないシングル曲(2006年に再発されたthe forth avenue cafeは除く)である。)
今回はインディーズ時代のアルバムからsakura在籍時までのアルバムを振り返ったので、次の記事ではyukihiro加入後のアルバムから、活動休止直前までのアルバムを振り返りたい。